瞑想つれづれ日記⑰ 予定のない日の喜び

瞑想つれづれ日記①-

今は亡き、アメリカの絵本作家兼ガーデナーの
ターシャ・テューダー。

花が好き、庭仕事が好きという人なら
一度は耳にしたことのある名前ではないだろうか。

バーモントの山奥の広大な土地を自分の楽園にし
いわば自給自足
今風に言えば「スローライフ」を最後まで楽しんだ人だ。

彼女の庭は、もはや庭というより
彼女流の哲学に基づくアートだと私は思う。

この数年、売り切ればかりで
なかなか手にすることができずにいた、ターシャのカレンダー。

インターネット販売でも出遅れることがあり

そういうことが何年か続くと
もう半ば諦めの境地に入り
探そうという気もなくなっていた。

イングリッシュガーデンとか
薔薇の花束とか
その手の写真のカレンダーで手を打っていた。

今年などは、いよいよ
写真抜き、数字のみのカレンダーへと移行していた。

予定さえ書き込めればいいんだもの、
そう自分に言い聞かせていた。

ところが、先日、12月に入ったその日

ヨガクラスで気持ちよく汗を流した後
お腹が空いてピザを食べ

心と身体が満たされたところで
特に読みたい本があったわけではなかったが
ふと本屋さんへ向かいたくなった。

そこで見つけたのだ!

それは、雑多な在庫の積まれた段ボール箱の中にあった。

あれ!?ターシャ!💖💐

写真集で見慣れた姿がそこにあり
紛れもなく2023年と書いてある。

他には目もくれず
一目散にレジへと駆け込んだのは言うまでもない。

以前、夫に
カレンダーって買うものなの?!Σ(゚Д゚;エーッ!
と驚かれたことがある。

そうだね、

確かに
いろんなお店の広告の入ったカレンダーなんか
もらえばタダだよね。

でも、私は、これにはお金をかけるのです。

だって
一年を通して毎日毎日
目に入ってくるものなのですから。

私は、よく手帳に予定を書き忘れる。
携帯でスケジュール管理をするスキルもない。

何でもかんでも
あらゆる予定をキッチンのカレンダーに書き込む。

だから、キッチンのカレンダーだけが
日々の自分の活動を把握できる
必須アイテムなのだ。

仕事のシフト希望も
キッチンのカレンダーを見ないと出せないほどだ。

ターシャの写真は、見飽きることがない。
心が躍動するし、同時に静寂も感じる。

朝起きて
ターシャとその庭に挨拶して

自分の庭も眺めて
(その差にちょっとガッカリしながら)

今日の自分の行動を確認する。

しかし、何と言っても
瞑想をするようになって
一番変わったことと言えば

このキッチンのカレンダーに
何の予定も書かれていない日に喜びを感じるようになったことだ。

何をしてもいいし
何もしなくてもいい日。

晴れた日も嬉しい。
雨の日も好き。

何をしていても楽しい。
何もしていなくても幸せ。

瞑想を知ってから
何も予定のない日があると
嬉しくて仕方がなくなった。

そんな境地、
若い頃には感じたことがないほど
やるべきことで心が占められていた。

久しぶりにターシャのカレンダーに再会したせいか

夫の言葉を思い出し

はて、いったいいくらだったのか?と
カレンダーの裏側を確認した。

1600円(税別)。

ということは、税込1760円也。

1ヶ月、150円弱で
毎朝、ターシャの楽園を共有できるのだ。

なんて、いい買い物なんだー!!

と、小躍りしたところで思い出した。

しまった!
来年の手帳を買い忘れた!!

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