出発① 子どもの頃から引きずっていたもの

コラム

師に会ってからというもの
それから私は毎日瞑想を試みるようになりました。

家族が出かけて一息ついた時・・・
ひと通りの家事を終えた時・・・
窓辺でまどろみながら・・・
思いついた時に目を閉じていました。

ある時、不意を突いて涙が溢れてきました。

それまでの人生で泣く時と言えば
何かのきっかけがあって
自分でもその理由がわかって泣いていたものですが

瞑想で泣く時の涙はいつも突然で
自分でも思い当たる理由がありませんでした。

しかし、瞑想で泣くことは浄化に当たること。
本来の自分と今の自分との波長の相克を修正しようとする
瞑想の力学によってもたらされる自然なことだと師に教えてもらい
私は安心して泣くに任せることができました。

そのような期間がしばらく続いた頃
就寝前に瞑想をして眠りについたら
私は不思議な夢を見ました。

深い森の奥に入り口があり、そこから中に入るとブランコがひとつだけ。
誰もいないけれど、そこは「安全な場所」のようでした。

ふと、足もとに何かの気配が・・・。
見ると、小さな女の子が横たわっています。

その子は4,5歳くらい。
下着姿のまま、身体は傷だらけでした。

目を閉じぐったりとしたまま動かない少女。
それが自分だとわかるのにそれほど時間はかかりませんでした。

虫の息だけど死んではいない。
でも、身動き一つしない。

その時突然、全てが理解できたのです。
私はこのぐったりした少女のエネルギーをずっと引きずって生きてきたことを。

私は泣きながら少女を胸にかき抱き、
起きて!と心の中で祈りました。

こんなものを引きずって生きていたんだもの
人と同じように生きられなくて当たり前だった!

そうわかったのです。

いつも疲れていて人並みに生きられない。
何をやっていてもどこかが重たくてすぐに諦めてしまう。
いつもビクビク怯えていてみんなが普通にできることができない。

そんな自分をいつも責めてばかりで、自分のことを恥ずかしいと思ってきた私。
「自分に悪いことをした・・・」そう思ったことをよく覚えています。

その子が下着姿で傷だらけの理由も
虫の息であることの原因も
なにもわかりませんでしたが
その子が自分だということだけははっきりわかりました。

夢から覚めて、私は師にそのことを報告しました。

師からは「ああ、やっぱり。」と言われました。
私自身にもわからないことを師はすべて見通したように言いました。

そして、「これからしばらくは
瞑想で想いから離れて自分が静かになったと思ったら
その子に会いに行ってください。

そしてその子が目を開けるまで寄り添ってあげてください。」
とアドバイスを受けました。

私は自分が何をやっているのかよくわからないまま
師に言われた通り、毎回の瞑想で森の奥に入って行き
少女を抱き締め続けました。

次回は、その少女と私の交流をお話しします。

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